勉強頑張ってるのに伸びない現象について
多くの受験生が「長時間勉強しているのに成績が伸びない」と悩むのは、勉強の質と量の優先順位を間違えているから。ジムでの筋トレに例えると、目標(ボディビル vs ダイエット)によって適切な方法が異なるように、受験でも志望校と現在の実力に応じた個別の戦略が必要。一般的な勉強法に頼るのではなく、過去問分析で志望校との距離を把握し、不足部分を特定してから適切な質の勉強を量的に拡大することが重要。
こんにちは、Essenceの引地(Hikky)です。
今日は、これまで何本も動画で話してきたけど、改めてしっかり言語化したいテーマについてお話しします。
テーマは、「勉強頑張ってるのに伸びない現象」です。
「1日12時間毎日やってるのに全然伸びません。地頭悪いんですかね?」っていうコメント、これまで本当にたくさんもらってきました。オンラインサロンの相談でも、ライブ配信でも、毎日のように見る悩みです。
この記事を読んでほしい人
・長時間勉強しているのに成績が伸びずに悩んでいる受験生
・効率的な学習戦略を見直したい人
・志望校と自分の実力の距離を把握できていない人
・勉強法動画を見ても結果が出ない人
1. 「12時間やったのに伸びない」という悩みは、そもそも間違っている
まず最初に言いたいのは、「12時間勉強したら伸びるはず」という前提が間違っているということです。
「12時間以上やってるのに伸びない」とフラストレーションを感じているということは、裏を返すと、その人の頭の中では「12時間勉強すれば伸びるはずだ」と思ってるってことなんですよね。
ここに、僕は原因があると思ってます。
勉強って、大きく分けると2つの要素で構成されています:
- 質:何をやるか
- 量:どれだけやったか(時間、ページ数、周回数)
でも、みんなが悩んだり苦しんだりする時って、よく言葉に出されるのは量のことばっかりなんですよ。
「これだけのページをやったのに」「これだけ何周もやったのに」「これだけ何時間もやったのに」伸びない、受からない……よく見ないですか? スタプラの掲示板とか、友達との会話とかで。
でも、「この参考書をこういう意識で、こういうところに目をつけてやってみたんだけど」っていう質の部分での会話って、なかなかしないじゃないですか。
ぶっちゃけ、勉強時間っていうものが、自分の受験勉強における伸びを担保するものじゃないっていうのは、もう結果として出てるわけです。
2. ジムの例で考える:目的によって適切な方法は全く違う
この現象を分かりやすく説明するために、フィットネスの世界に例えてみます。
ジムに行く人って、いろんな目的を持ってますよね:
- 筋肉ムキムキのボディビルダーになりたい人
- 水着が似合うフィジーク選手になりたい人
- 綺麗な体を作りたい、脂肪を落としたいと思ってジムに通う女性
- 健康維持のために行く高齢者の方
こんな感じで、いろんな属性、いろんな目的を持った人がいるわけです。
でも、そのジムのテレビに流れていた筋トレ方法の動画で「腕立て伏せは15回を3セット、このフォームで行いましょう」って流れて、そこにいる人たちがみんなそれを真似するっていう構図……これ、受験勉強でもまったく同じことが起きてるんですよ。
大手予備校の人が動画出したりとか、某○○塾っていう授業しない塾のところとか、いろんなチャンネルで「単語帳はこれを何周したら○○レベル」っていう動画いっぱいあるじゃないですか。
それを見てその通りやってるのに伸びないって悩んでるのと同じなんです。
ボディビルダーになりたいのに、脂肪を落としてきれいな体にしたい女性向けのやり方を見て、それを「筋トレ」っていう大雑把なラベルをつけて12時間やってるのに筋肉つかないって悩んでる感じ。
やってることがあなたに噛み合ってないのに、それを12時間、15時間引き伸ばして結果が出ないって悩んでるんです。
3. 一般的な勉強法動画が抱える根本的な問題
ボディビルを目指す人にはボディビルを目指すなりのやり方があるし、他の目的で来てる人はその人なりのやり方があるわけじゃないですか。
つまり、「筋トレ」っていう一つの用語を取っても、誰向けですか?っていうのによって、その様相が変わるんですよ。
だから、システム英単語とかターゲットっていう参考書1個取っても、そこのやり方っていうのを紹介してる動画って、まずその時点でずれる可能性が非常に高いんです。
参考書に対してやり方が存在してるんじゃなくて、その参考書ってものを、どの成績の人が、どの大学を目指すのに使うのかっていう情報があって初めて、じゃあこの範囲をこういう意識で、この派生語まで気にしながら、こういう風にチェックマークつけて実施母数減らしていきながら圧縮して圧縮して10から15周すると、あなたの場合はおそらく模試でこのぐらいの点数を取れるだけの語彙量が入りますよっていう説明に初めてなると思うんです。
そこもなしに「ターゲットはこうやりましょう」「ポレポレはこうやりましょう」「文法書はこうやりましょう。そしたらあなたは9月の時点で偏差値何本です」って言ってるのは、本当に滑稽ですよ。ありえないんです。
僕はすごくこういうところにある種の気持ち悪さを感じてます。
例えば「3月の受験生これやれ」みたいなサムネイルの動画って、「そうなんだ」じゃなくて、「何を言い出すんだ?おぉ?おぉ?」っていう姿勢で見て、確かにこれは納得だってものは取り入れればいいし、本当この人何言ってんだってところは右から左でスルーするっていう、受ける時に自分の中にフィルターを用意するっていう考えを持たないと、1年間もうお察しだと思います。
4. じゃあ、何が真実なのか?——赤本と自分だけが答えを知っている
じゃあ、自分にとってのやるべきことって何なのか。
極論、こんな動画見たって成績は伸びてないんですよ(笑)。
この動画から離れて机に向かう時に、この動画によって皆さんの考え方がどう変わったかが重要なので、結局やるべきことはこれです:
- 自分の志望校の過去問題集を熟知する
- 自分自身の今を高い解像度で知る
- この2点間の間にどういう力不足があるかを分析する
- その優先度が高い順に勉強の計画を立てて進めていく
入試当日に合格最低点を1点でも超える。これが受験勉強のすべてだと思っています。
この過程に、努力も頑張るも根性も何もなくて、志望校の合格最低点を超えるために不足しているものを詰めることをするだけです。
そこに「何時間やらなきゃいけない」とか「何ページやらなきゃいけない」っていう要求は、大学側からは一切ないですから。
5. 質を先に確保してから、量を最大化する
みんなに必要なのは、勉強時間とか量ではなくて、皆さんに噛み合った質をまず担保した上で、それを自分のスタミナであったりとかモチベーションが続く限り最大化することだと思ってます。
だから順番が大事。みんな量が先行するんじゃなくて、まず質を確実に先行させるんです。
今自分がやってることは、この不足してる志望校とのギャップのこの部分に刺さるんだっていうものを確定させて、それを初めて何ページやるか、何時間やったかっていう話だけだと思うんですよ。
「勉強を3時間やるから成績が伸びる」っていうこの順番で物事を考えるから堂々巡りになっちゃうのであって、まず今自分がやってる腕立て伏せっていうのはボディビルダー向けのフォームで、この回数も筋肥大に一番効く回数だっていうのを抑えた上で、じゃあ週何日ジム行くかじゃないですか。
ここが美しい体を目指す女性向けのメニューをやってるっていうのを見落として、「なんで週7でジム行ってるのに筋肉でかくなんねえんだろう」って悩むのは、もうやめた方がいいと思います。
6. 合格までの距離は、あなたが思っているほど遠くない
ちょっと耳の痛い話に聞こえるかもしれませんが、これを直前期に気づいて間に合わないってなるよりかは、本格的に1年間戦い抜く前に知ってもらいたいなと思ったので、ちょっとストレートに伝えさせていただきました。
ここさえ抑えられていれば大丈夫です。ここを抑えてコンスタントに勉強してもなおバコバコ落ちるような、そんな試験ではないと思います。
これは実際僕が受験勉強を終えて、今在学生として情報発信しているので言うことですが、僕の地頭が良かったとかそういうんじゃなくて、合格をするのに求められている距離っていうのはそうでもないことが分かりました。
距離は一定だけど、そこをどういう風に縮めるのかってところにみんな苦労しているだけの話なんだなと思いました。
噛み合ったことをすれば1時間で着く道のりを、「この道のりってのは3000時間かかるもんなんだ」っていうのを歩み始める前に吹き込まれるからこそ、本当にそんな気がして勝手に気が重たくなるんですけど、実際存在している距離ってのはそうでもないと思いますよ。
もちろん、これは皆さんの状況によりますからね。1000キロ離れている人もいれば、実は残り100キロなんだけど先がもやがかっているから永遠に感じているだけで、実はもう手が届くとこで落ちちゃったっていうそういう人だっていると思います。
じゃあ、この距離をはっきりさせるためにどうしたらいいの?っていう時の答えが、やっぱり赤本なんですよ。
これはもう僕の答えは変わりません。自分が大学とどれだけ離れているのかっていうのは他の人は教えてくれませんから、そこを教えてくれる唯一の情報源は赤本です。
まとめ
- 勉強時間だ
それでも「自分一人では設計しきれない」と感じたら
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