計画の立て方と実行について
効果的な学習計画は「やりたいこと」ではなく「やるべきこと」を出発点とし、その中で方法論を選ぶ際に感情的要素を取り入れる。計画には成長につながるストーリーが必要で、優先度をつけて制約内で実行可能なものにする。時間割より献立方式で柔軟に実行し、優先度の高中低で色分けすることで計画倒れのストレスを軽減できる。
こんにちは、Essenceの引地(Hikky)です。
今日は、毎晩のライブ配信で必ずと言っていいほど質問が来る「計画の立て方と実行」について話そうと思います。
正直、この動画で話した内容は自分の受験勉強の核心部分です。計画を立てても守れない、守れなかった自分が嫌になる、そんなループにハマってる人は、ぜひ最後まで読んでください。
この記事を読んでほしい人
・立てた計画を守れなくて自己嫌悪に陥る人
・やることが多すぎて何から手をつければいいか分からない人
・計画を立てても毎日オーバーワークで終わらない人
・やりたいことばかり優先して成績が伸びない人
1. 「やりたいこと」が「やるべきこと」に先行することは、絶対にありえない
いきなりだけど、受験勉強において「〇〇したい」が「〇〇すべき」に先行することって絶対ありえないと思います。
なんだこいつ、と思うかもしれないけど(笑)、個人的に受験勉強で点数を伸ばしていく過程においては、基本的な考え方として「自分に足りていないのはこれだから、これを埋めていくべき」っていうのがまず先行するんですよ。
例えば英語で言ったら、語彙力不足っていう課題に対して「これを埋めるべきだ」っていう方針が決まったとします。そしたら単語帳の中でもいろんな単語帳があるし、一つの単語帳を選んでもマーカーをつけるつけない、音声を使う使わない、いろんなやり方がありますよね。
「〇〇すべき」っていうものの中から、自分はこういう風にやりたいなっていうのをピックアップするのはいいんです。
ただ、「〇〇すべき」とか自分にとってそれがすべきことかそうじゃないかっていう判断をなしに、自分がただ単純に内発的に「それをしたいから」っていう理由で選ぶと、それを本来その人がすべきじゃないことを選んでしまう可能性を孕んでいるから危ないんです。
やりたいことの中から「やるべきこと」を選ぶと、成績は伸びない
たまに質問で「自分がやるべき勉強を優先していくのか、やりたいこともやっていいのか」っていう質問があるんだけど、これってどっちかって話ではなくて、入れ子関係だと思うんですよ。
どっちの中にどっちが存在するかっていうだけの話であって、自分の考えでは自分がやるべきことの中から、その方法を選ぶときはやりたいようにやればいいと思います。
この関係性が逆転したときに成績って伸びないんです。やりたいことの中から「何が俺やるべきなんだろうな」って選ぶと、そもそもやりたいことを入り口にしちゃってるから、あなたにとって本当はやる必要がないことなのかもしれないんですよ。
ちょっと考えてもらったら皆さんもピンとくると思うんですけど、やりたいことって基本的に自分が得意なことだったり、集中しやすいものなんですよね。得意科目とかって基本的にやりたいことに入りやすいと思うんです。
そういうものってそもそも勉強する必要ないんですよ。
やるべきことっていうのは、すごくストレスフルで、今点数取れてなくてやり方もいまいちわからない、伸びた経験もなければ伸びる見込みもないみたいなものに当てはめられることが多い。だからこそ入り口は固定した方がいいんです。
やるべきことなんだけれども、それをどういう風にできるようにするかっていう方法論を選択するときに自分の感情ベース、やりたいベースでやっていくと、持ち上げ切れを起こさずに進められる。自分は受験勉強、基本的にこういう風に考えてやっていました。
2. 計画には「ストーリー」が必要。ゼロに何をかけてもゼロ
毎日のようにライブ配信して皆さんからの質問を受け付けているんですけれども、必ずと言っていいほど計画に関しての内容が含まれています。
「どういう風に計画を立てていたか」「計画を守れなかったことはあるか」「自分が決めたものをこなせなかった時に嫌な気持ちになる」……様々なコメントをいただくんですけれども、それはそれでいいとして、皆さんが考えるべきは、計画を立てる時もそれを実行する時も、それをすることで自分と志望校との距離が1ミリでも縮まるかどうか、そこにシナリオを描けるかどうかにつきます。
計画を守れなかったからって悲しむっていうこの感情の動きすらも、自分にとって合格に近づくために必要だと思うんだったら、思う存分悲しんでください。悔しんでください。それを糧に……っていう風に言えるんだったらいいんだけども、明確な根拠も持たずに「とりあえず単語は20ページやってみるか」とか「1時間やってみるか」っていう風にして、何がどうなってこれをやることで自分が成長できるのかっていうストーリーを説明できない計画を入れているんだとしたら、そんな計画、実行しても実行できなかったとしても無意味です。
ゼロに何をかけてもゼロなのと同じで、計画そのものが無価値の場合は、それが実行できない時に悲しむ必要なんてないんですよ。
目に見えるものしか見えない人は、落ちる
やっぱり受験勉強において落ちる人に共通するっていうのは、目に触れやすいもの、感じやすいもののレイヤーだけで物事を考えて一喜一憂する。これに尽きると思います。
目に見えるものしか見えないから分析もできないし、計画を立てて守れなかった時に計画が無価値であることを忘れて「自分は計画を守れなかったんだ」っていう事実だけ見て悲しんでしまう。自分を見てさらに再帰的に「なんで自分ってこんなことですぐ病むんだろう」って嫌になって、どんどんどんどんその人がやらなきゃいけない自己分析と改善プロセスってところから離れていって、落ちる。
やらなきゃいけないことがここっていう道筋としてあるのに、それをやる過程で出てくるサブ要素に対して感情が動いていく。不安になってしまう、計画こなせなくて自分が嫌になる、嫌になり続けている自分がさらに嫌……みたいな。
勉強と関係ないんですよ、こんなこと。
勉強が生んだ感情の動きだけど、感情の動きってものをさらに自分でメタで見て自分自身を苦しめる。そういうことやってる場合じゃないんです。自分はそんな暇、一日もありませんでした。
3. 計画を守れないのは、努力不足じゃなくて計画がオーバーワークだった可能性
意識の問題とかそういうのでもなくて、自分が立てた計画を終わらせられなかった日の方が多かったですよ、正直。
まずそもそもだけど、立てた計画がこなせないって言った時に、皆さんすぐに自分のパフォーマンス不足だとか努力不足だっていうところにつなげちゃうんだけど、計画がオーバーワークだったって可能性はないんですか?
どれだけ自分がベストを尽くして集中できる範囲でやったとしても到底無理な計画だった可能性もあるじゃないですか。それは計画の立て方に問題ある。
じゃああなたはどういう観点でその計画を立てたんですかって言った時に、「やりたいこと全部詰め込みました」っていう答えになるならば、それはそういう判断をしたあなたが問題だと思います。
洗い出すべきは「やるべきこと」、そこに優先度をつける
でも先ほど言った通り、まず洗い出すべきはやるべきことです。
過去問とか演習とか何でもいいけども、自分の頭の中が出力される何かしらのアウトプットを通じて、「自分に足りてるものはこれ、足りてないものはこれ」っていう分析をした上で、自分がやるべきことっていうのを洗い出すじゃないですか。
その方法とか考え方っていうのは他の動画でもバーっと語り尽くしてるんで、ぜひ見ていただきたいんですけれども……割愛して、自分がやるべきことを洗い出したならば、洗い出したものを全て翌日の計画に詰め込んだらOK、そういう問題じゃないんですよ。
我々人間には全てにおいて制約があります。集中力の制約もあれば勉強ができる時間的な制約もある、環境的な制約もあるし、そういう様々な制約の中でできる勉強を選ばなきゃいけないんです。
どういう観点で選ぶかっていった時に、優先度が高い、やるべきものの中でも優先度が高いものを入れていくべきじゃないですか。
その優先度の観点が欠落するから、オーバーワークな計画が完成して、この計画がオーバーワークってことに気づかずに何も考えず実行に移してしまい、実行しきれなかった自分を責めるっていう風のサイクルになってるんだろうなっていう風に、皆さんの質問から推察されます。
4. 計画は「献立方式」で柔軟に実行する
だから計画の妥当性っていうものを、実行前にちゃんと自分で判断しなきゃいけないです。
「これは明日の自分にとってまず必要なもので全部固められてるか」「必要なものの中でも優先度がトップクラスのものが並んでるか」っていった時に、計画のボリューム調整が最初は難しいと思うんですよ。
自分のキャパとかどこでどういう風な癖があるかっていうのは、ある程度何ヶ月もPDCA回していかないと見えないものだから、最初は完璧な計画を作ろうとするんじゃなくて、ややオーバーワークだとしても「この優先度のものが終わっていれば他は余ってもOK」っていう風にする。
それはつまり、自分の中で計画立てた段階では見えなかった自分自身のキャパシティの問題だから、この中で優先度が高いもの、中くらいのもの、低いものっていう風に色分けさえできていれば、優先度が低いものが残る分にはダメージほとんどないんですよ。
時間割じゃなくて、献立
っていう風にしていくと、計画の立て方の正解ってなんだろうとかって迷わなくなるし、計画なんてやるべきものが固まってて優先度がちゃんとつけられていたら、とりあえず計画段階でOK。そこでオーバーワークすぎるかどうかってのは最初の段階では考えなくていいです。
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