アドバイスを受け止める前に考えるべきこと
他人からアドバイスを受ける際は、その人の立場や利害関係を理解することが重要。学校教師は進学実績、塾講師は入塾率、保護者は愛情など、それぞれ異なる動機でアドバイスをする。複数の意見に振り回されないためには、なぜその人がそのアドバイスをするのかという背景を考えることで、冷静な判断ができるようになる。
こんにちは、Essenceの引地(Hikky)です。
今日は、ちょっといつもと毛色の違う動画を撮りたいなと思って、カメラを回しています。本当だったらサブチャンネルとかライブ配信でやるような内容なんですけど、ちょっと前からずっと思っていたことでもあって、かつ今日この動画を撮るに至った出来事もあったので、メインチャンネルで話すことにしました。
テーマは、「他人からのアドバイスをどう受け止めるか」です。
この記事を読んでほしい人
・進路選択や受験で、複数の人から異なるアドバイスを受けて混乱している人
・学校の先生、塾の先生、保護者など、いろんな立場の人の意見に振り回されている人
・これから大きな決断をしようとしていて、誰の意見を信じたらいいか分からない人
・転職や人生の重要な選択をする際に、周囲の声に悩んでいる人
1. きっかけは、ある予備校での面談だった
さっき、Essenceへの入会を検討されている方と、その保護者の方と3人でビデオ通話で面談したんですよ。
その方は英検準1級を持っていて、これから1年間浪人して早稲田を目指すっていう状況でした。いろいろ予備校を検討していて、ある予備校に行って相談したらしいんです。
その時に、「夏の期間までに英検1級の勉強をして、そこから受験英語の勉強に本格的に入るのはどうか」って相談したらしいんですね。
そしたら予備校の人からは、「そんなことしたら間に合わない。春から受験の方向だけに絞って勉強しないとまずい」って趣旨のことを言われたと。
僕はいろいろ状況を聞いた上で、そうは思わなかったんですよね。英検準1級持っててそこまで英語ができるなら、1級の勉強を夏までやって、そこから受験英語に絞っても全然間に合うと思ったんです。
でも、ここからが本題です。
2. アドバイスを受け止める前に、考えるべきこと
誰かに何か言われる時って、それを受け止める前に、「アドバイスをしてくれるその人にとって、自分って何者なんだろう?」って考える必要があると、僕は常に思っています。
今回の例でいくと、予備校の人にとって今面談をしている対象っていうのは、これからお金を払って塾に入ってきてくれるかもしれない「見込み客」なわけじゃないですか。
もちろん、その面談してきてくれている人のことを思ってアドバイスもするしコメントもするっていうのは絶対あると思うんです。でも、100%その人のことだけを考えてコメントできるのって、親とか本当に近い存在の人、または利害関係がない人だけだと思うんですよ。
塾の人からしたら、生徒をどれだけ入れるのかっていうのは、その面談する人の仕事の評価対象の一つにもなるだろうし、今目の前にいる人っていうのは、その人にとっては「何かいいアドバイスをしてあげたいな」以上のものがあるんじゃないかなと、僕は思ってしまいます。
なんとか入れてやるぞって圧力をかけるとかではなくて、やっぱりコメントの端々に、その人のことを思う「プラスアルファの要素」が乗っかってくる可能性があるんじゃないかってことなんです。
3. 立場によって、アドバイスの動機は変わる
この話は、主に今高校2年生でこれから高3になる人とか、もちろんもう大学受験終わって大学に入った人にも当てはまると思うんですけど、進路を選ぶときにすごくクリティカルに響く問題じゃないかなと思っています。
例えば高校生が志望大学を選ぶときって、いろんなタイプの大人に囲まれるじゃないですか。
- 学校に行けば、学校の先生とか進路担当の先生からコメントをもらう
- 塾に行けば、塾のチューターさんとか塾長さんからコメントをもらう
- 家に帰れば、保護者がいる
- それ以外のところにも、親戚からのコメントがあったり、友達から何か言われたりする
いろんな立場の人に囲まれて、我々って受験をするわけじゃないですか。
親御さんの場合
親御さんってやっぱり自分の子供のことを思って、それを尊重したいって思う動機があるだろうし、基本的にはそういう風に愛を持って接してると僕は思っています。
僕の母も、3ヶ月しかない中で早稲田大学の受験を応援してくれたのは、別に進路実績とかどうでもよくて、ただ自分の息子の受験を応援したい、できることすべてしたいっていうことを言ってくれて、それに基づいて温かいコメントをずっとしてくれました。
どれだけ劣勢な状況でも、「受験しないで後悔するよりは受けた方がいい」って言って、僕を東京の受験旅行に送り出してくれたっていうことが実際あったので、そこは僕もすごく強く感じました。
学校の先生の場合
ただ、やっぱり学校に行ってみると、学校の先生にとって自分っていうのは、学校の先生の仕事内容とか、先生の評価に関わる一要素でもあると思うんですよ。
もちろん僕が「ここに行きたいです」っていう思いを伝えて、そこを最大限尊重してくれたのは分かります。でもとはいえ、やっぱりその学校の教師にとって、持ってる担任の生徒が第一志望に合格していくとか大学に合格するっていうのは、少なからず客観的に見られる指標の一つじゃないですか。
僕も現実的に受かる可能性が低い動きをしたので、先生からすると僕はリスクだったわけですよ。専修大学を受けてくださいって言われたし、やっぱり全て受験機会っていうのが限られてる中で、そこをかなりリスクの高い早稲田で固めるのは、先生からしてもやってほしくなかったことだと思うんです。
先生はそういうこと言わないですけどね。やっぱり当時も僕はそれを感じていました。だから先生に何か言われても、ある種話半分というか、「先生からしたらそうだろうな」っていう風に思ってたんです。こんな危なっかしい動きする生徒の言いなりにはならないだろうとは思ってました。
予備校の先生の場合
やっぱり塾に行っても、僕が指定校推薦落ちて自己推薦も落ちた後になお、第一志望で早稲田大学を一般で受ける偏差値50台。こんな生徒を、等身っていう大手の予備校が全面的に後押ししたいわけないじゃないですか(笑)。
第一志望校合格率っていうのを上げれば上げるだけ、次の生徒が入ってくるっていうこの構図の中で、自分はある種予備校からしたら煙たい存在だったと思います。
経営をする上で、想定通りに動かないものって嫌じゃないですか。順当に勉強して第一志望校に受かっていく生徒も、俺みたいに講習も来なければ授業もあんま登録しないで自習室みたいな感じで使って、直前になって「やっぱり僕は早稲田第一志望に行きます」とかっていうことをする人も、同じ料金もらってるんだから、塾にとってもリスクだと思います。
だからやっぱり塾からも、塾にとってやや都合のいい方向性をブレンドしたコメントが来るんですよ。僕がやりたいことと塾にとって都合がいいところの折衷案を、やっぱり出されるのが高校3年生の冬に経験したことでした。
ただ、僕も分かってるし親も分かってるんで、「やっぱ言われたね」ぐらいで終わるんですけど。
4. 複数の意見を「同じ重さ」で比較検討すると、パニックになる
とはやっぱり、自分よりも権威がある人に何か言われると、そのコメントってすごく響くじゃないですか。特に高校生ぐらいの年だと。
それで、学校の先生はこう言う、塾の先生はああ言う、保護者はこう言ってくる、自分はこうしたいっていうもののこのカオスの中で、どうしたらいいか分からなくて悩んで、勉強そのものができないっていう人をたくさん見てきたんですよ。
そういう人たちに届いてくれれば一番嬉しいんですけど、他の人が自分に対して何か言ってくる時って、100%自分のことだけは思ってコメントしてるとは限らないっていう、この前提を頭の片隅に置いておくだけで、だいぶ違うと思います。
重要な視点
何を言われたかっていうものを同じ重たさで比較検討するとパニクる。でも、「その人がそういうことを言うのはなぜ?」を考えると、このクエスチョンマークって消える。
その人にとって自分は何者なのか。ただの友達とか友情関係を超えた利害関係があるないとか、生徒と先生っていう関係なのか。
これはその営業の仕事とかやってる人であれば当たり前に分かっていることだと思うんですけど、すごく今の時期、僕は皆さんがやりたいようにやってもらいたいなと心の底から思っているので、こういうことを言っています。
5. 僕が「理想論」を言える理由
ある種、僕はみんなとの利害関係はないんですよ。
僕はみんなの顔も見えないし名前も知らない人に対して、このカメラに向かって話しかけているので、ある意味ではみんなの進路に対して僕は責任を負っていないので、みんなの理想というか理想論みたいなことを言えるんですよね。
直前期だろうと行きたい大学があれば行くべきだよねとか、本当にそう思ってるし、自分が自分の進路を考えるときはそう考えるから言うんですけど、やっぱりこれが「一人でも多く受からせないと自分がクビになる」みたいな立場だったら、僕も多分コメントは変わると思います。
可能な限り生徒に寄り添えたいけども、偏差値20の人に残り2ヶ月「今から東大目指します」と言われたときに、「よし東大に全突破してこい」とはやっぱり言えないですね。受けるのはいいけど、東大滑った時のここも考えとこうねと言ってしまうと思います。
6. まとめ:ピュアに受け止めるのではなく、背景を考える
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