優先度をどうやってつけていくか
効率的な優先度設定には「工数が少なくリターンが大きい」という2軸が重要。判断に迷った時は最悪のもの(時間がかかるのに成果が少ない)を特定して除外する。小規模な実験(10個程度)で方向性を決め、それを拡大適用する。受験では赤本分析で大学の配点傾向を把握してから優先度を決定。勉強時間ではなく、優先度の高いタスクの完了を目標とすることで効率的な学習が可能になる。
こんにちは、Essenceの引地(Hikky)です。
今日は、めちゃくちゃ大事な内容で、しかもリクエストをたくさんいただいていたテーマについて話します。
テーマは、「優先度をどうやってつけていくか」です。
これ、受験勉強にはバチバチに刺さりますし、仕事とか物事を進める上で優先度をつけなきゃいけない場面では絶対に当てはまると思います。僕自身が受験生時代に持っていた考えでもあるし、その後リクルートで働いた時にも同じようなメソッドを使って社内のワークフローが進んでました。なのでこれは間違いないなって自分も思ってます。
この記事を読んでほしい人
・やりたいことが多すぎて何から手をつけるか迷っている人
・受験勉強の計画立てに悩んでいる人
・勉強時間は確保してるのに成績が伸びない人
・効率的な学習方法を模索している人
・タスク管理や時間管理に課題を感じている人
1. 優先度MAXの条件:工数×リターンの2軸で考える
最初にやや抽象的に聞こえるかもしれないんですけど、どういう観点で優先度を決めたらいいかってところを先に言わせてください。
結論から言うと、それを改善するのに工数がかからない、かつ、改善された時のリターンが大きいもの。この2つの条件を満たすものが、やりたいことリストの中でドーンっていう最上級の優先度になります。
言い換えると、大した時間かかんない割に、改善されたら点数になったり、生産性上がったり、評価されるとか、形になるとか、何でもいいんですけど、アウトプットは何であれ自分が求める結果に対してかかる時間が短い。
所要時間が短くて、リターンがでかい。この2軸を満たすものは優先度MAXです。
シンプルですよね。
受験勉強する時に、赤本やったりとか演習やったりとか、日々勉強する中でやりたいことって無限に出てくるじゃないですか。それを片っ端からやるから時間かかっちゃうんですよ。
2. 「何がワーストか」を考えれば、取捨選択は簡単になる
取捨選択の仕方が分かりません、何をどういう基準でやりたいことの中からやるべきことを見つければいいか分からないっていう人は、シンプルにね、何がベストかってのを決めるの難しかったら、何がワーストかを考えればいいと思います。
僕がさっき言った優先度MAXになる条件の反対の概念ってどうなるか分かりますか?
やけに時間かかる割に点数にならない勉強です。
これの何か最たる例が、僕は漢文かなと思ってるんですけど、漢文って国語っていう一科目の中の構成要素(現代文、古文、漢文)のさらに一分野じゃないですか。そこに対して一日ガッと勉強しても、得られるポイントって一科目の中の3分の1以下だったりするんですよ。
ってことは、英語っていう科目の課題を埋めた方が得点還元率はいいなっていうのが分かりますよね。
とはいえ、漢文は放置でいいのかって言ったらまた違うんですよ。だから優先度をつけることで、優先度高いものに時間を使いつつ、余った時間で優先度低いけどやらなきゃいけない漢文にもちゃんとケアが回るっていう状態になるんです。
まずこのやりたいことリストの中から一旦除外してもいいかなってものを炙り出す時期においては、やけに時間がかかる割に点数になりにくい、自分に返ってくるリターンが少ないなって思うものを躊躇なく外してみてください。
それは全くやらないってことじゃなくて、そうやって残った優先度が高いものたちが終わって、なおかつまだ元気も残ってて「よしもうちょっとやれるぞ」ってなったら、最後そういうものやればいいんですよ。
やってマイナスはないから。ただね、さっきも言った通り、プラスが少ないってだけなんですよ。だったらまずプラスが多いものから取っていけば、途中どっかで「やばい、思ったよりきつくなった」って言っても、最低限やらなきゃいけないことがカバーできてるっていうめっちゃナイスな状態になるんですよ。
3. 小規模実験で判断する:10個ずつ比較して方向性を決める
ここで、皆さんが一番難しいと思われるのって、その所要時間が短いってどうやって決めればいいのっていうところだと思うんですけど、これ、まず何かやる前にそれを判断することって極めて難しいです。
英熟語っていうものと日本史の一問一答っていうタスクを並べたとした時に、英熟語を10発覚える方が早い人もいれば、一問一答を10個の項目を覚える方が早い人もいるんです。
だから項目単体でこっちの方が早いよ遅いよってのは決まらないと思うんです。その人の脳みそとか、その人の置かれている環境とか、覚え方とか、そういうものとの組み合わせで決まるもんなんで、まずここはまだどちらも試してないのであれば、考えるだけ野暮だと思ってください。
比較検討はコンパクトに
「一問一答をやる方が早いのか、熟語をやる方が早いのか」っていうのを比較検討なんてしてたら時間かかっちゃうし、そんなの一つ一つ検証してたらもう本当にやりたい勉強ができないじゃん、っていう人もいるんですけど、それは比較検討する段階で熟語を何時間やる、一問一答も何時間やってみるっていうすごく大掛かりなものだっていう先入観のもとに判断しちゃってるからじゃないかなって思いました。
自分だったらですけど、熟語1つ、一問一答1項目やってみて「こっちの方がスッと入ってくるな」。1個ずつじゃ分からないこともあると思うんで、10個でもいいです。
10個の熟語を覚えてみる、一問一答も10項目やってみるって言った時に、かけた時間に対してスッと頭に入ってきて、それが保持されやすいなって感覚的にさすがにわかるじゃないですか。熟語より一問一答の方がとっつきやすいな、その反対だな、とかね。
ってなると、10個ずつ比較して結果が出たものって、100個になった途端それが変わることってあまりないと思うんですよ。10で成り立つものは100で成り立つし、100で成り立つものは1000でも成り立つっていう風に仮定して、何時間分の時間を節約して方向性を決めることもできると思うんです。
だから実験をコンパクトにして、Aの扉、Bの扉どっちに進むかなっていうのを判断した上で、「うん、じゃあ多分、熟語も日本史も一問一答も返ってくるリターンは大体同じなんだけれども、熟語の方が自分は所要時間が少ないしテンポよくできるから、熟語の方が優先度高く置いて計画入れてみよう」。
で、これでしばらく進めてみて、赤本また解いていく中で改善が見込めるんだったらこれ維持しよう。いまいちだったら、じゃあこの優先度逆にしてみよう、っていうのをもう日次・週次で工夫していくと、勝手に自分の中での優先度の決め方そのものも慣れてくるし、点数になるんですよ。
4. 赤本分析で大学の配点傾向を把握してから優先度を決める
僕がいつも動画の中で何の根拠もなく「じゃあ単語30ページを暗記しよう」とか、「だったら単語2時間やろう」とか、こういう決め方がやっぱり非効率だってのはこういうことなんです。
そのやり方でもいいんですけど、他に検討したんですか?っていうところが問題で。
赤本といて課題見つかるじゃないですか。見つかった課題に対して「こういうやり方もありだな」「こうやった場合だな」って複数のその可能性が見つかった時に、その可能性一つ一つに対して所要時間とリターンという軸で見て、こっちのが優れてるなってとこまで考えて、その計画って落とし込まれてますか?ってのを見ないといけないんですよ。
科目と科目を比較してもムダ
これはさっき熟語と一問一答ってところで並べ替えましたけども、他の科目でも全部いけると思いますよ。
1科目の中でも現代文と古文って言った時も、大きいもの同士比較しても結論出ないんですよ。国語と英語どっちやればいいかわかりません、とか。そんなの僕もわかんないんです。
国語と英語っていう科目と科目同士を突合させてどっちの優先度が上かっていうのを見るんじゃなくて、国語っていう科目は現代文・古文・人によっては漢文で構成されていて、自分が今失点しているところは主にどこなのか、自分の大学が配点高く出してくるところどこなのか、ってのを見て、大学側が多くの得点をそこに配置しているのにも関わらず自分が落としてるんだったら、そのジャンルっておのずと優先度上がるじゃないですか。
だけど大学側が毎年毎年1点ずつしか割り振ってないものに対して、1日の多くの時間を使うのってコスパ悪いじゃん。時間かかって「よし改善されたぞ」って言って得るもの1点だから。
だから、その英語と国語どっちって話じゃなくて、あなたが受ける大学はそれぞれの科目の中でどういうジャンルに傾斜をかけてきてるのかっていうのを知らないことには、優先度って決まんないじゃないですか。
それを知るために必要なタスクって、もうここまで話したらわかると思うけど、赤本を解くことなんですよ。
赤本を解かずに参考書ばかりやるリスク
赤本解かずに参考書ばっか3年間やって、直前に初めて赤本開きました。だと、「え?自分ずっと勉強してきた文法こんなちょっとしか出ないの?」とか、「全然ノーマークだったけど、これめっちゃ出るじゃん」とかになっちゃうんですよ。
そっから対策するとめっちゃラグじゃないですか。
だから、本格的な勉強を始める前、本格的な受験勉強でガッと進めていくぞっていうことをする前に、自分の大学って長文の内容一致で6割ぐらい配点持ってきてるじゃん、とかそういうのを知ると、「じゃあ自分はいろいろ生語問題集とか文法問題集とかいろいろあるけども、その優先度を下げて、長文対策で、長文の中でも内容一致を取るために必要なのは単語と熟語と解釈だから、 それでも「自分一人では設計しきれない」と感じたら Essenceでは、志望校と現在地の差分を科目・分野ごとに数値化して、残された時間から逆算してあなた専用の逆算ロードマップを設計するオンライン受験コーチングを提供しています。第一志望合格率は76%。 15分の無料相談を予約する(勧誘は一切いたしません)
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