復習を丁寧にやる人ほど成績が上がらない理由
復習を丁寧にやろうとする人ほど成績が上がらない理由は、復習という手段を目的化してしまうマインドセットにある。合格という本来の目標を見失い、完璧主義や自分のエゴを持ち込んで効率を下げている。重要なのは間違いの原因分析と復習すべき問題の選別を丁寧に行い、優先度に応じてメリハリをつけることである。
こんにちは、Essenceの引地(Hikky)です。
今日は、動画でも話したんですけど、めちゃくちゃ大事なテーマについて改めて整理しようと思います。
テーマは、「復習を丁寧にやる人ほど成績が上がらない理由」です。
これ、過去にも何回か触れてきたんですけど、今回はもう少し踏み込んで、本質的なマインドセットの話をしたいと思います。結論から言うと、復習を丁寧にやろうとすること自体が問題なんじゃなくて、復習を丁寧にやろうとするマインドセットが問題なんですよね。
この記事を読んでほしい人
・復習に時間をかけているのに成績が上がらない人
・完璧主義で全ての問題を丁寧にやろうとしてしまう人
・「丁寧にやる」ことが正義だと思い込んでいる人
・手段と目的を混同しがちな学習者
1. 「復習を丁寧にやる」という思考が、すでに間違っている
まず最初に言っておきたいんですけど、復習を丁寧にやることで何かがまずくなるわけじゃないんですよ。問題なのは、復習を丁寧にやろうとするマインドセットです。
復習って、全て手段じゃないですか。何に対しての手段かって言ったら、合格ですよね。受験勉強を自分がただ気持ちよくなりたいからっていう目的でやってる人は別にいいんですけど(笑)、基本的に皆さんどこかしらの志望大学に合格したいから、その手段として受験勉強っていうのを選んでやってると思います。
受かるために勉強する。受かるための勉強っていうフォルダの中に、さらに予習とか復習とか演習とかいろいろ細かいものが入ってくると思うんですけど、そうやって考えると復習っていうのも合格するための手段の一つなんですよね。
なのに、復習っていうものを、特に完璧主義の人はそうなんですけど、「こうやらないと気が済まない」とか「やるべき」とか、深い意図を考えずに「復習は丁寧にやるべきだ」って、どこですり込まれたか知らないけど(笑)、そういう自分のエゴとか主義とかそういうものを持ち込んで、本来の合格っていう目的とは違う方向に復習をやってしまうんですよ。
このマインドセットが、他のところにも侵食していってると思います。復習をそういう意識でやる人って、予習も多分ずれた意識でやるし、結果の受け止め方もずれるし、何の参考書をどうやるか、本当に一事が万事でやっちゃうんだと思います。
2. 手段の目的化という罠
これ、一言で言うと「手段の目的化」っていうことなんですよね。普通に生活してるとたまに聞く言葉だと思うんですけど、それを今回は自分ごととしてちょっと捉えていただけたらなと思います。
手段の目的化っていうのは、本来大きな目標を達成するための手段として取ったものを目的化してしまうってことです。動きで指し示すと、遠くを見てるじゃないですか。で、指一本出してこうやって近く見た時に、受験勉強ってこの遠くの対象物とこの近くの対象物のピント調整をこまめにやる作業に近いと思うんですよ。
最終的な大学の合格ってのはあるけど、これってまだかなり先の未来じゃないですか。でやっぱり基本的に我々が考えていることって、「今日の勉強どうしようかな」とか「明日の勉強どうしようかな」「来週どうしようかな」「1ヶ月後どうしようかな」っていう、結構この近未来のことが多いと思うんですよ。
でやっぱりその近くのものばっかり焦点合わせすぎると、自分は最終的にこの全ての行為は来年の1月2月とかの○○大学の合格ってとこに繋がってるんだっていうこのレールを忘れちゃうんですよね。
で、そのトークンにピントを合わせるって作業を怠ってしまうと、「明日の復習どうしようかな」「明日の参考書何ページ何周しようかな」っていうところにばっか意識が入っちゃって、本来合格のための手段であったこっちの近い対象物で何をどうやるかが自分の直近のすべての目的になっちゃうんですよ。
こっちに向けてすべてすべてすべてってやると、本当はこっちの方向向かなきゃいけないのに、じわじわこっち向いちゃったりとかあっち向いちゃったりしちゃうんです。その一つの例が、復習を丁寧にやるっていう意識だと思います。
3. 「丁寧」vs「雑」という二択自体がズレている
これに対してね、「じゃあ復習雑にやればいいのか」っていう人もいると思うんですけど、そういうことじゃなくて、そもそも復習をどうやるかっていう検討するときに「丁寧」か「雑」っていう日本語の選択肢しかないのが問題だと思うんですよ。
丁寧にとか雑にって、物事の程度を指し示す言葉でしかないじゃないですか。何をどういうふうにやるっていうニュアンスが一切ないんですよ。
「丁寧に」「雑に」じゃなくて、「何を」「どういう意識で」「どの程度」って時に初めて「それを丁寧に」「それをちょっと雑に」っていう会話になるはずなのに、何をどうっていう一番大事なwhatとhowをどっか吹っ飛ばして、物事の程度で優劣をつけようとする。この考え方が、僕はまず持ってずれてると思います。
復習をその程度の意識でやる人は、受かるわけないんですよ。そもそも(笑)。だから、そこに対する批判であったりとか疑問もズレることが多分にあると思います。
4. 合格のための引き算思考
じゃあどうやったらいいんだっていうところなんですけど、成績を伸ばすとか合格をするために必要なのって、本当に引き算の考え方に近いというか、目標に対しての現状を差し引いて、差し引いたものを優先度ごとに並べて処理するっていうのが、僕としてやっぱ最短だと思うんですよ。
ここから外れたことをやっちゃうと思うんですよ、自分の主義とか気持ちよさとかを持ち込むとね。「こうやらないと気が済まない」とか、「0から99でやめたら確かに合格には最短距離だけど、あと1やって100にしたい」とか、そういうものが僕は無駄を生んでると思います。
それを「丁寧にやってる」っていうラベルをつけて美化することで、自分の中で納得してるなっていうのもすごく散見されます。自分のこの完璧主義とかっていうものを「いや自分は復習丁寧にやってるんで」っていう言い訳をつけることで、対外的にも体裁を保っているみたいな。
そういうことをやっている場合じゃないと思うんですよ、正直。受験勉強って趣味とか暇つぶしならいいんだけど、合格をしなきゃいけないじゃないですか。受験生たるもの、合格に対して僕は最短距離で行くべきだと思います。
5. 過去問の復習で本当に丁寧にすべきこと
一番わかりやすい赤本・過去問題集の復習を例に挙げますね。過去問解く時、もちろんだけど5割を狙いに行く人とかって基本いないじゃないですか。目の前にある問題を全部正解にするっていう気持ちで満点を狙って解いた中で、最終的に40%とか50%に落ち着くわけじゃないですか。
ここで起きていることを数字だけで見ると、復習ってすごいやりにくいんですよ。「5割だった、復習どうすればいいですか?」って質問とかは、僕もシャキッとした答え出せないんですけど、大事なのって間違えた問題をその解いている時に、どうして正解だと思って間違えたものを選びに行ってしまったのかなんですよ。
自分は正解だと思って「ウ」を選んでいるのに、本当の答えは「イ」だったりするわけですよ。ってことは、自分の中で「ウ」を選ぶに至るまでには、普段の参考書とかでの勉強がずれていたのか、知識は問題ないんだけど目の前に並んでいる選択肢をさばくときに歪んでしまったのか。
まず、この時点で復習ってもう始まってると思います。自分の普段の勉強がずれてたのか、アウトプットの瞬間だけがずれるのかをまずこのミスの中から判断しなきゃいけないと思うんですよ。
「うわー、『ウ』じゃなくて『イ』だったー、次!」なんて、復習になってないんです(笑)。これはただ自分が間違えてるってことをただ見殺しにしてるだけというか、一切自分が成長してないじゃないですか。
「どうして自分はこれを正解だと思ったんだろうか」ってところから考えていかないと、ダメなんですよ。
5-1. 復習すべき問題かどうかを判断する
もっと言うと、「この問題ってそもそも正解できるようにしなきゃいけないの?」っていうのを、自分の大学の傾向とかから考えるんですよ。
そもそもこれは復習をする価値がある問題なのかどうか。自分はこれだけやらないことが山積みになっている中で、この貴重な時間を使ってまでこの問題ってやらなきゃいけないの?っていう。
例えば、見たこともないオリンピック選手の名前とか、たまにあるじゃないですか(笑)。早慶とか受けてると、「なんだこの人の名前」とか「なんだこの単語」とか、大塩平八郎の乱の十二か条みたいな(笑)、すごい専門用語が並んでる時に、「わー分かんなかった、できるようにしよう」ってやるのも、また僕はちょっと頭使えてないなって思うので。
復習を丁寧にやろうとすると、ここまでやっちゃうじゃないですか。でもそれって合格に通じてないってのは、そういうことなんですよ。
6. 本当に丁寧にすべきは「判断」である
合格をするために丁寧にならなきゃいけない箇所ってまず、「この問題って自分にとって大事なのかどうか」っていう判断を丁寧にするんです。
大事じゃないんだったら、そこはそんなに、下手したら時間がなかったらやらなくてもいいぐらいなんです。これは復習を雑にやってるってことじゃなくて、丁寧に復習をするっていう中の一要素なんですよ。
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