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勉強法2026年4月14日

参考書完璧なのに過去問で点数が取れない理由

参考書を完璧にしても過去問で点数が取れないのは、整理された知識を実戦で発見・応用する力が不足しているため。野球に例えると、素振りは完璧でも実際の打席に立ったことがない状態。早期から過去問に触れて敵(志望校)を知り、その特徴に合わせた対策をすることで効率的な学習が可能。手段の目的化を避け、本当に必要な力を身につける最短距離の努力が重要。

こんにちは、Essenceの引地(Hikky)です。

今日は、受験相談でめちゃくちゃ多い質問について話します。

「単語帳完璧にしました。文法もネクステほぼ全部解けます。なのに過去問解くと長文が読めないんです。なんでですか?」

この質問、マジで多いんですよ。特に参考書ルートに忠実に従ってきた人ほど、この壁にぶち当たる。

この記事を読んでほしい人
・参考書は完璧なのに模試や過去問で点数が取れない受験生
・勉強時間は長いのに成績が伸びない学習者
・効率的な受験対策を立てたい人
・「手段の目的化」に陥っているかもしれない人

1. 参考書の完成度と実戦での得点力は、全く別物である

結論から言うと、参考書を仕上げることと、入試で点数を取ることは、イコールじゃないんですよ。

野球で例えるとめちゃくちゃ分かりやすいんですけど、ある野球選手がいたとします。

  • 素振りのフォームは完璧
  • スイングスピードも速い
  • 毎日何千本も練習している

でも、練習試合にすら出たことがない。バッターボックスに立ったことがない。

この人が迎えた人生初めての公式戦で、ヒットとかホームラン打てると思いますか?

無理ですよね(笑)。

これがまさに「参考書は完璧なのに過去問で点数取れません」っていう状態なんです。

参考書は「整理された形」でしか出題されない

参考書って、めちゃくちゃ親切に作られてるじゃないですか。

単語帳なら「この意味を覚えてください」って整理されてる。文法書なら「問1:空欄に入る適切な語を選べ」みたいに、問われてる知識が明確。

でも実際の入試問題は違うんですよ。

生きた英語の中から、自分で「これって文法知識問われてるじゃん」「これ単語帳の2個目の派生語の意味じゃん」っていうのを発見する力が必要なんです。

この発見力とか推測力とか、単語帳っていうツールで得たデータベースを実践に使うところって、参考書の世界に留まっていると一生身につかないんですよね。

2. 野球でいう「変化球の練習」をしても、試合で打てない理由

もうちょっと野球の例を続けますね(野球やってない人ごめんなさい)。

例えば、カーブっていう変化球を打つ練習をめちゃくちゃするとします。「はい、カーブ投げます」って言われて、それを綺麗に打ち返せるようになる。

これがある種、参考書を仕上げた状態だとしましょう。

で、試合に来ました。ピッチャーが投げてきます。

でも、次にカーブが来るかどうか分からないんですよ。

  • 1球目:インハイにめちゃくちゃ速いストレート
  • 2球目:外角低めにめちゃくちゃいいカーブ

カーブが来ると思えてないから、バットが出なかったりするんです。

でもその人は「なんでカーブの練習したのにカーブ打てないんだろう?」って疑問になってる。

このぐらいシンプルなことが起きてるんですよ、皆さん。

「オーケストレーション」ができていない

ビジネス用語で「オーケストレーション」って言葉があるんですけど、一つ一つの要素を綺麗に用意したら、それをガッチャンコさせる段階がものすごく大事なんです。

結合させる瞬間。過去問とか試験の形式で点数を取るためには、参考書一つ一つの完成度を上げるとそれに伴って点数が上がる、っていうシンプルなものじゃないんですよ。

それぞれの単語帳とか文法書って整理された形で出てるけど、実際の問題は生きた英語の中から自分で発見する力が必要。

この発見力、推測力、データベースを実践に使う力は、参考書の世界に留まっていると一生身につかないんです。

3. 早期から「敵を知る」ことで、無駄を省ける

ここからが本題なんですけど、じゃあどうすればいいのか。

答えはシンプルで、早い段階からバッターボックスに立っておけばいいんですよ。

毎日過去問解けって言ってるわけじゃないです。でも、自分が入試当日に打ち返さなきゃいけないピッチャーを知るのは、早ければ早い方が良くないですか?

どうして一度も秋頃まで赤本開かない状態で気持ち悪くないんだろう、って僕は本当に思うんです。

志望校の投球データは既に公開されている

皆さんが入試当日に対戦するピッチャーって、もう決まってるんですよ。

当日どのピッチャーが来るか分からないんだったら話は変わってくるんですけど、もう名前も出てるんです。

例えば僕だったら早稲田大学でした。早稲田大学社会科学部っていう名前のピッチャーが、こういう球を、このぐらいの量で、このぐらいのスピードで投げてくる。

そのデータが過去何十年分もあるんですよ。

その投球データを元に傾向を作って、その傾向に合わせて素振りをしたら早くないですか?

例えば社学がストレート中心のピッチャーだったら、ストレートに強くなるような素振り、筋トレをすればいい。

他の人がまんべんなくカーブ、スライダー、カットボール、フォーク、シンカーとかを練習している中、「俺の大学って8割ストレートなんだわ。まずストレートできるようになったら勝率は上がる。最後たまに決め玉で来るフォークとかは、ストレートを混ぜながら反応できるように練習しよう」っていう意識の人。

これと、「どの球来てもいいようにまんべんなくやってるんだ。お前2時間くらいしかやってないけど俺10時間素振りしてるんだ」っていう人。

この違いなんですよ。

4. 「手段の目的化」をしていないか?

ここでもう一つ、めちゃくちゃ危険なパターンがあります。

それが「手段の目的化」です。

本当は球を打つために練習してるのに、その手段である素振りをより良くしようとして、素振りをする工夫をする。

これやっちゃうと、全然点数にならないんですよ。

努力した感が出るから、余計に危ない

もっと悪いことに、勉強時間だけが重なっていくから努力した感が出るんです。

  • ものすごく参考書をこなしている
  • 終わった参考書が積み上がっていく
  • 自分の中で「自分は進んでる、成長してる」っていう風に感じるものがどんどん増えていく

これがマジで危ない点だと思います。

で、夏頃に迎えた初打席。「自分ずっとカーブの練習してたのに、この人持ち玉でカーブないの? ストレート中心だったの? 待って、知らなかったんだけど」ってなったら、それまでのカーブの特訓って何だったの? になるんですよ。

これ実際結構いるんですけど、「文法しっかりやったんですけど、赤本しっかり解いてみたら実はほとんど文法問題出てなくて、内容を問うマーク式の問題でした」とか。

赤本をしっかり解かないと、こういう初歩的なミスすら出るんです。

参考書を仕上げる ≠ 点数をもぎ取れる

それは変化球が次来るなと分かってるから、染み付いた動きで対応できるっていうだけで、実際はどのタイミングで変化球が来るかが分からないから点数になってないんです。

5. バッターボックスに立った経験を持ちながらインプットする人が勝つ

基本的に春から夏にかけては、皆さん基礎をしっかりやられると思います。この進め方自体は僕は全く問題ないと思います。

ただ、そこで差がつくのは2グループなんですよ。

  1. バッターボックスに立った経験を持ちながら、その球を打つためにインプットを夏までやる人
  2. バッターボックスに立ったことないけど、「野球ってこういうもんでしょ」っていう理論を先行させて、自分に必要なもの・必要じゃないものの分別もつかないまま片っ端から素振りをする人

この違いです。

振り方も分からない、スイングスピードも遅い、フォームもぐちゃぐちゃだけども、「最終的にあなたは半年後にこの球をセンター前ヒットにしてもらいます」っていう球をまず見ればいいんですよ。

ピッチャーが振りかぶって投げた。ボン! 早い! これか。

この残像を焼き付けて、それを意識した素振りを次の日からやればいいんです。

打席に立ったことない人は、球がどういうスピードで来るかっていう残像がないから、片っ端から素振りをするしかない。インハイ、インロー、アウトハイ、アウトロー、バント、バスター…って、とりあえずその理論の中で綺麗に片っ端から網羅しようとする。

これが参考書1ページから最後のページまでやる完璧主義の人の思考だと思います。

6. 空回った努力は、量を増やしても効果に現れない

だからもし皆さんの周りに、やけに勉強してるんだけどやけに伸びてないっていう不思議な人がいたら、この現象を疑ってみてください。

おそらくものすごく素振りしてるんだと思うんですけど、自分が本当に何の球を打ち返さなきゃいけないのかを分かってないまま振ってるんだと思います。

前も言いましたが、努力を否定したいわけじゃないんです。空回った努力ってのは、どれだけその量を増やしても効果に現れないってことです。

ただ練習中なんですよ。練習をしている自分に酔ってる。「俺は何時間やって手に豆を作った」っていうところを目的にしてるんです。

それでマウントを取りたい、自分に対して陶酔感を感じたい。

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