直前期の勉強に対する正しい考え方
受験直前期に陥りがちな「勉強の目的化」の危険性を指摘。勉強は志望校合格のための手段であり、努力する前に正しい方向性の確認が必要。車で目的地に向かう例を用い、ナビセット(戦略立案)なしにアクセルを踏む(勉強量を増やす)ことの無意味さを説明。志望校の問題傾向と自分の課題を明確化してから努力することの重要性を強調している。
こんにちは、Essenceの引地(Hikky)です。
今回の動画、マジで大事だと思います。12月に入って、ここまでたくさん勉強してきたっていう自覚がある人もいれば、「まだまだここからやらなきゃ」って勉強そのものに対して何かを感じることが多い時期だと思うんですよね。
進路相談も入ってきて、学校の先生に「君はここにはいけない」とか「いい調子だね」とか、いろんなこと言われてると思います。そういう中で、めちゃくちゃ多くの人が変な風に解釈をして、普通にやってればうまくいくものを自分で変な風に考えを歪曲させて落ちてしまうっていう、そういう人が大変増える時期なんです。
この記事を読んでほしい人
・受験直前期で焦りを感じている人
・成績が伸び悩んでいて、勉強量を増やそうと考えている人
・進路相談で迷いが生じている人
・「もっと頑張らなきゃ」と思っているけど、方向性に自信が持てない人
1. 直前期に陥りがちな「勉強の目的化」という罠
まず最初に言いたいのは、勉強の目的化は危険ってことです。
「勉強をしなきゃいけないんだ」「勉強を頑張ろう」「もっと努力しよう」「自分はまだまだできるんだ、もっとやらないと負ける」——こういった類の考えは、めちゃくちゃ危ないんですよ。
「そんな当たり前のこと言って何になるんだ」って思うかもしれないけど、そんな当たり前のことを履き違えちゃう時期なんです、今は。
それだけ皆さんは今、客観的になれない可能性が高まる時期だし、志望校に行きたいっていう強い気持ちと、周りの人に「お前は無理だ」とか言われる気持ちでぐちゃぐちゃになって、当たり前のことを当たり前に見れない時期なんだと思います。
だからこそ今日は、そこの軌道修正も込めてこの記事を書いてます。
勉強は「目的」ではなく「手段」
勉強っていうのは目的ではなくて手段です。方法です。
高校でも大学でも、それ以外の資格勉強でも何でも、目指すところってあるじゃないですか。今日は大学受験を例に挙げて志望校って言いますけども、志望校に合格するために必要なアクションが勉強なんですよ。
これは式として成り立ちますよね。志望校合格に必要な行動が、ほとんどが勉強です。全てじゃないですけどね。
だけども、「勉強をすれば受かる」ってなると、また話が変わってくるんですよ。勉強をすれば受かるんだったら、かなりの人が毎年第一志望に受かってくるんだと思います。でも実際はそうじゃない。
2. 勉強量を増やす前に、方向性を確認しているか?
具体的な例を一つ挙げます。
勉強頑張ってる皆さんが、成績が伸びなかったり赤本で点数取れなかった時に、「なんで取れないんだろう、もっとやんなきゃダメなのかな、じゃあ寝る時間も削って15時間やってみよう」って考えるとすると——これはめちゃくちゃにずれてると思います。
勉強がうまくいかなかった時に、真っ先に検討するのがその量とかその時間っていう発想が、すごく危険なんです。
車とナビの例:方向が間違っていたらスピードを上げても意味がない
これは車に例えられます。
そもそも大阪に行こうと思っている自分がいるけども、向いてる方向が青森なんですよ。
青森の方向を向いて100キロで走ってた自分が、「待って、全然大阪着かないな。150キロで進まなきゃダメかもな」って言って、もっとアクセル吹かしてるだけなんです。向いてる方向、何も変わんないんです。
その間違った方向に突進していくスピードが上がってるだけで、これが「間違った方向に頑張る、努力する」っていう気持ちが先行して、「正しい方向向いてるのかな」っていう検討がもうどっか行っちゃってる状態なんですよ。
そういう風にして1分1秒を無駄にしていい時期じゃないんです、今は。
頑張る前に「ナビのセット」をしたか?
周りの人たちは「もっと頑張れ」とか「君なら頑張ったらやれる」とか、自分自身も「もっとやんなきゃ、もっとやんなきゃ」と思うかもしれないけど、その前にちょっと一旦冷静にならなきゃいけなくて、今自分が向いてる方向っていうのは、頑張っていってもいい方向なのかなっていうところです。
頑張るのは簡単なんですけども、頑張った先にちゃんと自分が欲しいものが待ってるのかっていう確認をしましたか、皆さん。
頑張る前に、毎日の計画で何時間やるとか、大層なページ数を決める前に、そのページ数をやってあなたは何を得たいのかっていうところの説明がつかないんだったら——それは多分、大阪に行こう行こうって口では言ってるものの、青森行きの高速道路に乗ってる可能性があります。
「ナビをセットしてないんですよ、みんな。ナビセットしないまま車乗り込んで、シャーっとアクセル踏めばいつか着くと思ってる。これが『頑張ろう、頑張ろう』っていう言葉の正体なんです。」
3. 「頑張る」はアクセル、「方向性」はハンドル
頑張る、努力する、もっとやるっていうのは、車の運転においてはハンドル部分ではなくてアクセルのコントロールになるんですよ。
自分が前に進む推進力のスピード感とかの問題であって、それだけじゃ目的地につかないじゃないですか。自転車もギアを重たくして強く漕ぐっていう行為でしかないんですよ。
その力の前に、方向が何よりも大事じゃないですか。
このまっすぐの道路の向こう側に、確実にこの道を進めば自分が目指しているものに着く——だけどもその距離が長いから、この方向のままもっと頑張ろうってやると、着くまでの距離が縮まってOKなんです。
エッセンスで相談を受けていて引っかかること
エッセンスにいる皆さんとも話している中で、自分がやっぱり引っかかる時っていうのは、こういう会話なんです。
「自分、こういう結果でした。それを踏まえて次の計画を考えてみたんですけど、今までやってた20ページを40ページにする、3時間を6時間にする。これで行こうと思います」
向いてる方向に関しての研究が一切ないんですよ。
移動速度、勉強量、エナジーの話しかしてなくて、エナジーの前に来るべきものがあるでしょうって、やっぱり僕は引っかかってしまいますね。
4. 正しい「ナビのセット」とは何か?
じゃあ、正しいナビのセットって何なのか。
それは、こういう会話ができる状態です。
「自分は高校で、こういう理由で、自分に足りないものはこれだから、ここ埋めることで、自分の志望校がよく頻繁に出してくるこの形式に対しても対応できると思うんです」
こういう会話が、自分は今、目的地である大阪方向を向いてます。大阪につながる高速道路の入り口に立ってますってことなんです。
志望校が求めているものと、自分に不足しているものを説明できるか
方向はOK。ここ埋めれば確実に志望校に向けて成長できる——志望校が求めているものの中で、自分が何が不足しているかを人に説明できる状態。これが、ナビを目的地にセットできている状態です。
セットしたならば、その方向に向けて、アクセルを初めて踏むんですよね。
順番的には、まずナビセットしなきゃダメじゃないですか。
逆に言うと、僕はナビをセットせずに車を走らせたくない
逆に言うと、僕はナビをセットせずにそんなすごいスピードで車を走らせたくないです。
だって、方向が間違ってたら、踏めば踏むだけものすごいスピードで離れていくんだから。そんな無駄なことをしたいと思わないので、僕は毎日赤本を解いてたんです。
赤本が自分の羅針盤だったんです。
5. 赤本を羅針盤にして、目的地をセットする
まず一般論とか抜きにして、自分の志望校はどういう問題出すんだろう。その中で自分、どこ取れてどこ取れないんだろう。取れない時は何が原因なんだろう——ってとこまで、人にバッと説明できるようになって初めて、目的地を大阪にセットしました、ボタンを押せてる状態なんです。
自分のやんなきゃいけないことと優先度が出て、手元にあるじゃあこれをやろうっていう時に、初めて量とか時間とか、頑張る、まだやれる——この方向に向けて自分はまだやれるっていう、そういう議論になるんだと思います。
だから、目的地を決めずに闇雲に車を走らせないでほしいから、今日こういう記事を書いてるし、結構強めに言ってます。
皆さんに残された時間は少ない
皆さんが残されてる時間は少ないんです。特に高3、浪人で今年受ける皆さんはね、1分1秒無駄にしちゃダメだっていう時に、「寝る間も惜しんで勉強」とかっていう発想が先行するのがおかしいんです。
向いてる先は合ってるのか。向いてる先を客観的にしてきてほしい。
6. まとめ:頑張る前に、方向を定めよう
僕は勉強するなって言ってるわけでもなくて、頑張るなって言ってるわけでもないんです。頑張る前に方向を定めましょうって話だけなんで、そこは勘違いしないでください。
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