落ちる人に100%共通する考え方の問題点
落ちる受験生の共通点は、各ミスを個別に処理してイタチごっこを繰り返すこと。成功する人は複数のミスから共通する根本原因を抽象化し、一つの課題として解決することで効率化を図る。復習は原因特定とグルーピングに集中し、勉強時間より質を重視。自己満足の勉強ではなく合格を目的とした戦略的学習が重要。
こんにちは、Essenceの引地(Hikky)です。
今日は、自分がこれまで数百人の受験生を見てきて、落ちる人にほぼ100%共通していた考え方の問題点について話したいと思います。
誇張抜きでマジでほぼ100%です。これを直したら受かるのか、というよりも、こういう考え方に至っているということは、他の問題も同じように処理してしまっている。その連続で合格点に到達しなかったんだろうな、という意味です。
この記事を読んでほしい人
・過去問演習の復習で、同じような間違いを繰り返している人
・復習に時間がかかりすぎると感じている人
・勉強時間は長いのに成績が伸びない人
・「なんか時間かかるな、でもこんなもんか」で済ませている人
1. 落ちる人の典型的な復習パターン:イタチごっこの繰り返し
ズバリ、その考え方というのは何か。
それぞれのミスを単独したものとして捉えてしまっていることです。
どういうことかというと、例えば赤本でも何かしらの演習でもいいんですけど、問題でミスをした時に、こういう処理をしちゃってるんですよね。
- 大問1の設問3で文法問題をミス → 「なるほど、これが正解だったんだね」と解説を読む
- 次のページで空欄補充の文法問題をミス → 「ofだと思ったけどaboutだったんだね」とそれも処理
- また次のページで別の問題をミス → それもそれとして処理
「次はこういう風に気をつけよう」と思って次のページ、次の参考書に行く。これを延々と繰り返す。
そしてある日、チューターとか自分に対して「復習に時間がかかりすぎちゃうんですけど、どうしたらいいですか?」という問いを投げてくるんです。
何が問題かっていうと、例えば大問1の設問3で文法問題を間違える、大問3の設問2でまた別の形式の文法問題を間違える。これ、別の問題なんじゃなくて、その原因となる課題っていうのは共通していることが多いんですよ。
2. 受かる人は「抽象化」して考える
結局、具体的なミスっていうのは、もう一つ抽象度が上がった課題に端を発して生まれている「具体的なミス①」「具体的なミス②」でしかないんです。
それぞれの問題で別個に考えを分けるんじゃなくて、「この問題でミスをするっていうことは、どういう力が欠けてるのかな」「どういう知識が抜けてるのかな」っていうふうに考えて、抽象度を1個上げる。
この問題とこの問題に共通して当てはまる自分の悪いところとか至らないところは何だろう、っていうふうに復習の時に考えているかどうか。
まずはこの2つに共通するものを言語化するならば、「文法知識の爪の甘さ、特に○○系の問題」とか、っていう風に自分の中で課題にタイトルを付けられるじゃないですか。
やっていくと、この一つの課題をクリアすることで、今後また生まれ得るであろう文法的なミス①②③を将来的にも排除することができるんですよ。
イタチごっこに問題意識を持てるかどうか
これはすごく根本的に違くて、それぞれのミスを「この問題ミスっちゃった、これはイじゃなくてロだったんだね、OK次から気をつけよう」だと、無限にやらなきゃいけないかつ再現性がなくて、間違えたら間違えた分だけ何も後半楽にならない動きなんですよ。イタチごっこ。
個人的にそれ自体もかなり問題だけども、落ちる人と受かる人を分かつのは、自分がそのイタチごっこを繰り返してるってことに対して問題意識を持てないまま進んで、「なんか時間かかるな、でもこんなもんか」で済ましちゃう、その精神です。
本当にこれでいいのか、これが復習の本質なのか、なんで自分はずっとこれを繰り返さなきゃいけないのかってとこに気持ち悪さを覚えない人が落ちてます。自分の考えだとね。
逆に受かってきた人は、「あれもこれもなんか似たような毛色だな」とか一つにグルーピングして、グループ化されたものを一つの課題と紐付けて、その課題をクリアすることで「これ関連のミスは今後一切起きないようにしていこう」っていう風に、やっぱり一回起きたミスを元に効率化を図ろうとする人が多い気がしますね。
3. 復習の目的は「原因の洗い出し」と「グルーピング化」と「優先度付け」
自分が受験生だった時って、復習に時間がかかりすぎるという悩みなくて。
一つとして性格が結構せっかちなタイプで完璧主義でもなかったので、例えば1年分やったらそこから100%吸収しようじゃなくて、限られた時間の中でタイパがいいもの、短い時間でガッと吸収できるものだけ取って、それを多く回していこうという考えだったんですよね。
他の人が2日で1年分かかるところを2日で2年分やってその80%取れてれば、その人より少なくとも1.5倍うまく進めてるわけだから。自分はどちらかっていうとやや質を落としてもその中から自分に吸収できる大きな部分を取って、回転率を重視するという感じでした。
復習はとにかく「原因特定」に集中する
復習でやることって、原因の洗い出しとそのグルーピング化と優先度付けですから。それが終わったら復習の目的は自分は終わったと。
復習は復習として終わって、あと復習から明らかになったものをタスク化して普段のインプット・アウトプットに振り分けていけば、原理的には伸びるじゃないですか。
例えばミス4個したとしても、原因が共通してるんだったら、1つ目のミス見て2、3個目見て「これ多分結局語彙不足だから、今ここで『これはこうだったんだ』ってやらなくても、普段自分が語彙をインプットしてる時間をしっかり大切にして、次赤本を解く時までにそこを詰め切れば、結局それはここで復習したと同じだな」っていう風に見直していいんですよ。
自分が普段使っている参考書とかの中にその情報が含まれているんだったら、何もその赤本の復習の時間にそれを詰める必要ないんですよ。原因の特定さえしたら、それをちゃんと埋める作業は埋める作業の時間を別個で取って埋めて、また赤本に戻ってくればいいんです。
そうすると復習にかかる時間が減るの。復習はとにかく原因の洗い出しとそのグルーピング化と優先度付けですから。
抽象化された課題を翌日のタスクに
グルーピングしていった時に、それにぶら下がっている具体的なミスの数が多ければ多いほど、それはタスクとしての優先度が上がるから、次の日に一番集中できる午前の10時とか11時くらいの時間帯に入れるとか。
こういう風に赤本とか演習とかアウトプット系の参考書から見つけた課題っていうのは次の日のタスクになるんですよ。このタスクをちゃんとこなすことで抽象化された課題ってものが解消されるから、そこにぶら下がってた大問1のミス①、大問3のミス②、大問5のミス③とかが、ボボボンって芋づる式に解消されていくんです。
原因が共通しているものをまとめれば、同じ根源に紐づく抽象化された課題をちゃんと解消することで、複数個扱わなくていいんですよ。つまり効率化されるんです。
4. 勉強時間ではなく「質」を重視する
これもさっきの復習に派生する内容なんですけど、勉強の目標とか復習における観点を時間で置かない方がいいと思う。
必要なのは何を吸収したいか。それを吸収できるなら早いに越したことないんだよ。
めちゃくちゃマッチョなボディビルダーが例えば「俺はジムに4時間いるぜ」って言ったら、ガリガリの人が「4時間ジムに行くからマッチョになるんだ」じゃなくて、そのムキムキのボディビルダーはその人なりの課題意識があって、それを分割法でやっていくと結果としてジムを出た時に4時間経過していたってだけの話なのに。
その因果を考えずに、どういう内訳で4時間かかっていたのかっていうのを考えずに、結果として出力された4時間っていうのを「うん、わかった。俺も4時間やればあの体になるんだ」っていう風に短絡的に紐付けてそれを鵜呑みにするから、「なんで4時間やってるのにあの人みたいになれないんだろう」っていう問いになるんですよ。
マジで全くこれと同じような質問とか悩みを持ってる人がめちゃくちゃ多いです。もしかしたら今見てくれてる人の中にいるかもしれないけど、「受かった人と同じ参考書とか同じやり方とか、なんなら受かった人より勉強してるのに伸びません。どうしたらいいですか?」っていうのは、答えはこれです。
時間そのものに価値はない
その人たちがやっていたのは12時間とか参考書をやるっていうのを目的化した勉強じゃなくて、その人にその瞬間で必要だったものを組み合わせていって、今日勉強終わりって最後の参考書を閉じた時に経過していた時間が結果として12時間とかだったってだけなんで、12時間っていう時間そのものに何の価値もないんですよ。
大事なのはその質的な部分です。その人が何に問題意識を持って、その人の環境とか性格とか目指す大学でその人の現在率とかっていうものを全てトータルした上で、その人に必要な勉強を優先度が高い順に並べていって、集中できるギリギリのところまで攻めて攻めて、もう無理だと思ったタイミングでストップウォッチを止めたら12時間だって話なので。
時間って本当どうでもいいです。大事なのは、その人がやったように自分の課題をどういう風に分析するか。もちろん課題が全部あって全部やろうとしたら一日中で終わらないんだけども、そこにどういう風に優先度をつけていくかなっていう意識を持たずに勉強してない人は見事に落ちてます。
逆に言うとこの意識を持っている人は、勉強時間がたとえ6時間だろうと受かっている人がめちゃくちゃいます。
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