短期間で成績を上げる人が無意識に持っている考え方(後編)
成績向上には理想と現状のギャップ分析が必須。問題点の把握だけでなく「なぜその問題が起きるのか」という根本原因の特定が最も重要。単語力不足という問題でも、暗記方法や定着度など複数の仮説を立てて検証する必要がある。他人に答えを求めるのではなく、自分で仮説を立てて検証する力を身につけることで、本質的な学力向上と効率的な学習が可能になる。
こんにちは、Essenceの引地(Hikky)です。
今日の動画は、前回アップロードした「短期間で成績を上げる人が無意識に持っている考え方」の後編になります。前回は割と抽象的な全体像についてお話ししたんですけど、今回はもうちょっと具体的に、「適切な努力をする方向をどう決めるか」っていうところを、実際の例を使いながら深掘りしていきたいと思います。
この記事を読んでほしい人
・頑張ってるのに成績が伸びない人
・短期間での逆転合格を狙いたい人
・学習方法に迷っている受験生
・自分の弱点は分かるけど、どう対策すればいいか分からない人
正直、ここまで勉強してきて順当に成績が上がっている人は、これが意識的または無意識的に回っているので、この記事あんまり刺さらないかもしれないです。逆に言えば、まさに受験生の時の僕みたいに、短い期間で逆転合格を狙いたい人に向けた内容になりますね。
1. すべては「理想 - 現状」から始まる
まず大前提として、自分が目指している大学っていう理想をナビにセットしなきゃいけないじゃないですか。前回の動画でもお話ししましたけど、理想マイナス自分の現状、ここからすべてを発想していくべきなんですよ。
何をどうやるのかっていうのは、自分自身が何をどうできないのかっていうものの裏返しでしかないんです。もう版画みたいな感じ。木を彫ってインクつけてパッと押したら、そのまま反転して写りますよね。できないってことは、そこをできるようにしなきゃいけないし、できるところはやらなくていいんですよ。
ぶっちゃけ、自分自身が何がどうできないのかを人に説明できないのに、「一問一答はこうやってます」「単語帳はこう回してます」っていうのは成立しないと思うんですよね。ましてや、自分自身の分析・考察をしっかり行ってないのに、「単語帳はどう回したらいいですか?」とか「一問一答はこうやったらいいですか?」って聞くのは、踏まなきゃいけないステップを全部吹っ飛ばして結論を取りに行こうとしてる。これがめちゃくちゃ危ないんです。
2. 問題点の把握で終わっていませんか?
僕がいつも動画で「分析をしましょう」ってよく言ってるじゃないですか。実際にやる時、多くの人は英語を解く時に時間がオーバーしちゃいますとか、ここの解釈がうまくできないですとか、問題点を明らかにするところまでは結構できるんですよ。
でも、分析の一番のミソってそこじゃないんです。そこなんて正直、見たら分かるんで。何がどう悪いとか、こういう時に自分はミスするよなっていうのは、もちろん必要なステップなんですけど、あまり頭を使うところじゃない。事実として起きているものをただ把握することですからね。
分析で一番難しくて一番大事なところは、「じゃあなんで解釈できないんだ?」なんですよ。
ここに誰も答えを教えてくれないし、解説にも書いてないから、ここで多くの人が「ん?わかんない」ってなって、人に聞いちゃうんです。
勉強してるのに使えない、このギャップはなぜ生まれる?
僕が受験生だった時に単純に気になったのは、普段いろんな勉強してるわけじゃないですか。単語もやってる、熟語もやってる、文法やってる、解釈もやる、長文もやる、音読もやってる。なのに、どうしてこの文章では自分が読みたいように読めてないのかっていうのが、単純に気になるタイプの人間なんですよ。
「英語読めない」っていう粒度で終わらせると、すごく気持ちが悪いんです。できないってものを明らかにするのはもう当然の当然で、そこから先、「勉強してる」っていう自分の認識と、実際にやっぱりそこを使えていないっていうこのギャップはなぜ生まれているのか、ここに仮説を立てるところまでが分析なんですよ。
3. 問題と課題は別物。課題にまで落とし込めるかが勝負
ここがめちゃくちゃ大事なんですけど、問題と課題って別なんです。
- 問題:目に見える。「この文章が読めなかった」「設問で時間を食った」「単語力不足」など
- 課題:それを引き起こしている根本原因。自分の中の状態や仕組み。目に見えない
何か問題があるってことは、原因が絶対あるんです。その原因としてあり得るものは何かなって、1個に絞る必要ないんですよ。2、3個多分出てくるんです。「この可能性もあるな」「待って、これかも」「いや分かんない、これかな」って。
この中のどれが実際に原因なのかを明らかにする作業が、受験勉強なんですよ。
単語力不足という問題の裏に潜む、複数の課題候補
例えば「単語力不足」って問題が出てきたとします。でも皆さん、単語はやってるじゃないですか。やってるのに不足してるって、これどういうこと?っていくと、また次の分岐があるんですよ。
- その単語を知らなかった → じゃあ知ればいい
- 単語帳で丸ついてるけど、文章中で出てきた時に答えられてない → 単語帳の中で順番や組み合わせでしか覚えてなかった。フォーマットが変わった時に気づけなかった
- イディオムとして覚えてたけど、時制や語順が変わったら対応できなかった
- 単語帳では「Apple = リンゴ」で丸にしてたけど、文脈に合わせて意訳しなきゃいけない時に固い意味にしか紐づいてなかった
こうやって見ると、「単語力不足」って一言で片付けてた問題の裏に、全然違う課題が複数隠れてるんですよね。
だから、「じゃあ単語帳を回せばいいんだ」っていう結論じゃダメなんですよ。単語帳のやり方そのものを変えなきゃいけない。例えば、「Apple」を見た時に「リンゴ」っていう言葉が出てくるだけじゃなくて、赤でも緑でもいいけどリンゴの画像が頭に浮かぶところまでいかないと丸にしちゃダメだ、みたいな。こういう運用の変更が必要になるわけです。
4. 仮説を立てて検証する。これが受験勉強の本質
受験勉強って、なんとなく頑張って参考書3個こなしたら受かるんじゃないかって思ってる人いると思うんですけど、もう順番が違うんです。
- 自分はどこを目指してるか(理想)
- 今の自分は何がどうできないのか(現状)
- この引き算、その差分が問題点の塊
- 問題点を引き起こす自分の中の課題(根本原因)を洗い出す
- 課題候補に対して仮説を立てる(2〜3個)
- 今自分がやってるものとずれてる部分を特定する
- 「この可能性があるなら、これを直してやってみよう」と実験する
- 直ったら、最終的にこの問題がクリアされる
このサイクルをぐるぐる回すのが、受験勉強の本質なんです。
簡単なことばっかりやりすぎなんですよ、皆さん。やっぱり頑張ることって実はめちゃくちゃ簡単なんです。やればいいから(笑)。でも、出てきた問題点に対して「これはどうしてできないんだろう?でもこれ、普段やってんじゃん」っていう、自分が普段何をやってるかを理解した上で、どこが通用してどこが通用してないのか、通用しないのは覚えられてないからなのか、覚えてる箇所が違かったのか、それともう少し時間が必要なのか。そういうところに対して「こうなんじゃないかな」って頭を働かせられる人がすごく少ないんです。
5. 他人に答えを求めるのは、魚を直接もらうのと同じ
そこをやっぱりぶん投げて人に聞いちゃう人が多いですね。「なんか分かんないです、これ問題です、どうですか?」みたいな。別にいいっちゃいいんですけど、それって猫に魚の釣り方じゃなくて、魚を直接渡しちゃうことじゃないですか。
お腹減った、魚ちょうだい、ありがとう、またもらいにくるね。で、猫自体は何も賢くならないんですよ。こうやったら魚を取れるな、暖かい時はこういう風に浅瀬に行けばいいな、っていうのを知ることで、猫は人がいなくても自分で餌を取れるようになるじゃないですか。勉強も全く同じだと思います。
自分で仮説を立てて、自分の体で確かめていかないと、究極的にいい答えにたどり着かないんです。
しかも、その分析作業を他の人に任せる、しかもその他の人というのは十分な情報がないわけですから。あなたの性格とか、何をどういう風に感じてこの問題を解いたかっていう情報がない第三者に対して、文字とか音声情報を通じて判断させるっていうのは、相当なズレを覚悟しなきゃいけないんですよ。
それはズレたとしても自分で考えるよりマシだと思って聞いてるのかもしれないけど、それは多分ずっと通用しないと思います。
まとめ:分析は「なぜ?」まで掘り下げて初めて完成する
すごく難しいのは分かるんですけど、ぜひ今一度考えてみてください。
- 分析っていうのは、何が悪いか・何ができないかを明らかにするだけじゃない
- 明らかにした後に、それぞれの問題点を引き起こす原因となっているもの(課題)まで落とし込む
- 問題は目に見える。課題はそれを引き起こしている可能性があるもの、自分の状態
- 課題にまで落とし込めるかが勝負
- 課題候補を2〜3個洗い出して、今自分がやってることとぶつけて仮説を検証する
- この作業を他人に丸投げせず、自分で回せるようになることが本質的な成長につながる
自分が分析した時に「ここがダメ、できない」で終わってて、そこからもう一つ矢印が引けてないなと思ったら、今すぐ変えてみてください。いくつか可能性が出てくるはずです。「◯◯ができないってことは、◯◯力不足かな」ってい それでも「自分一人では設計しきれない」と感じたら Essenceでは、志望校と現在地の差分を科目・分野ごとに数値化して、残された時間から逆算してあなた専用の逆算ロードマップを設計するオンライン受験コーチングを提供しています。第一志望合格率は76%。 15分の無料相談を予約する(勧誘は一切いたしません)
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