実況中継と一問一答の効果的な組み合わせ方
社会科の参考書活用法について、実況中継などの通史系参考書と一問一答の効果的な組み合わせを解説。志望校の頻出範囲から優先学習し、一問一答は知識の定着確認とメンテナンスに活用。体系的理解が必要な範囲は実況中継、単純暗記は一問一答で使い分ける。重要なのは参考書の使い方ではなく「何のために使うか」の目的意識を持つこと。
こんにちは、Essenceの引地(Hikky)です。
今日は、社会科系科目、特に日本史・世界史・政治経済を勉強している人からよく相談される「実況中継みたいな通史の参考書と、一問一答ってどう組み合わせたらいいんですか?」っていうテーマについて話していきます。
これ、めちゃくちゃ多い質問なんですよね。「どっちを先にやるべきですか?」「どう回すのが正解ですか?」って。
この記事を読んでほしい人
・日本史、世界史、政経を勉強していて、参考書の使い分けに悩んでいる人
・通史の参考書と一問一答、どっちを優先すべきか迷っている人
・せっかく覚えた知識をどうメンテナンスすればいいか分からない人
・「正解の勉強法」を探して疲れてしまっている人
1. 参考書の使い方に「正解」なんてない
まず大前提として、毎回僕が動画で言ってることなんですけど、実況中継と一問一答の組み合わせ方に「これが正解!」っていう方法はほとんどないと思ってください。
どういうことかっていうと、山登りをイメージしてもらいたいんですよね。
山頂に行くルートって、いろんな道があるじゃないですか。急な坂道もあれば、緩やかだけど距離が長い道もある。景色がいい道もあれば、最短距離を突っ切る道もある。
でも、どの道を選んでも山頂には着くんですよ。
勉強法も一緒で、どのやり方を選んでも、それをちゃんと洗練していけば必ず合格点には到達します。要するに、全部「正解」なんです。
じゃあ何が違うのかっていうと、「自分にとってのフィット感」と「到着時刻」だけ。この道の方が自分は歩きやすいな、この道の方がモチベーションが切れずに登れるな、っていう感覚の違いなんですよね。
だから「このやり方って間違ってますか?」っていう質問自体が、そもそもズレてるんです。道選びに間違いなんてない。ただ、自分にフィットする道を選んだ方が、結果的に早く山頂に着くってだけの話。
2. 僕の実例:①から始めなかった理由
ここからは具体的に、僕が受験生時代に日本史をどうやって勉強したかを話していきます。
僕は通史の参考書として、学校で配られた山川の教科書はほとんど使わずに、実況中継の①〜④をメインでやってました。
で、ここで大事なのが、①から始めなかったんですよ。
12月から本格的に早稲田の受験勉強を始めた時に、過去問を見たら「あ、早稲田って近現代中心に出してくるんだな」って気づいたんですよね。だから実況中継でいうと③と④を最初にとにかくぐるぐる回しました。
これって、よく考えたら当たり前じゃないですか。自分の志望校がよく出してくるところから優先的にやる。これ以上に合理的な理由ってないんですよ。
でも多くの人は「①から順番にやらなきゃ」って思い込んでる。数字が小さい方から大きい方へ、っていう先入観に縛られてるんですよね。
受験勉強って、しかも残された時間が短い中で、「なんとなくこっちの方が良さそう」っていう曖昧な理由で遠回りの道を選ぶのは、マジでもったいないと思います。
3. 一問一答は「知識のメンテナンス」に最適
じゃあ一問一答はどう使ってたかっていうと、結論から言うと、主に実況中継でカバーしていない範囲のメンテナンス要因として使ってました。
僕の具体的な流れ
実は僕、最初に一問一答をガッとやったんですよ。
流れとか細かい背景知識は分からないけど、とりあえず「何年にこの場所でこの事件が起きた、首謀者はこいつだ」っていうのをガッと入れました。東進の一問一答で、星3と星2レベルを70%くらい覚えた状態ですね。
最初の2〜3週間でこれをやって、模試の点数は30%から80%くらいまで上がりました。前に動画でも出したんですけど、めちゃくちゃ伸びたんですよ。
でも、早稲田の過去問を解くと全然歯が立たなかった。
何が必要かなと思った時に気づいたのが、「この事件が起きた時の総理大臣は誰か」とか、横のつながりだったんですよね。
何年に誰が何したかっていうのを覚えたところで、その時と時を同じくして起きたことは何かっていう観点で、他のことも体系的に覚えていかないと無理だなと。
ここで実況中継くんの登場です。
実況中継は、そういう横断的な知識をつけるのに向いてるなと思ったので、毎日3講座〜4講座くらいを進めつつ、前日範囲の復習もして、結構丁寧にやってました。
「昔やった範囲、忘れちゃうじゃないですか?」
ここで絶対出てくる疑問が、これですよね。「昔やった範囲、忘れちゃうじゃないですか?」
おっしゃる通りです。やらなければ人間、忘れるようにできてます。
何でもかんでも保持してたら脳が爆発しちゃうんで、人間は一定期間触れてない情報を「もうしばらく使わないものだろう」としてすぐに取り出せるところには置かなくなるんですよ。
でも入試は数ヶ月後に控えてるわけで、そこに向けての模試でどんどん広い範囲で聞かれたらちゃんと出さなきゃいけない。
じゃあどうするか。
ここで一問一答の出番なんです。どの範囲がまだ入っててどの範囲が抜けてるのかを確認するのに、一問一答が最適なんですよ。
なぜかっていうと、ブワーっていう風に特定のフォーマットに沿って問題がこの小さい紙の中に一覧で並べられているから。
実況中継って流れがあるからこそ、あっち行ったりこっち行ったりするのには向いてないんですよ。その流れに乗って深く体系的に入れていくっていう、本腰を入れてやるのに向いてる。
一方で一問一答のいいところって、「よし、鎌倉時代のここ、だいぶ前だけど今覚えてるかな?」って確認できることなんです。
- 当時できたのに今できなくなっている問題 → これが最優先でメンテナンスすべき範囲
- 昔できなかったし今もできない問題 → 普通に覚えればいい
- 昔できて今も自信持って答えられる問題 → 長期記憶に入ってる。OK
この3段階の仕分けをするだけで、実況中継がある程度落ち着いた時に「じゃあ次どこの範囲やるか」っていう時に迷わないんですよ。
4. 一度覚えた知識を戻すのは、新規習得よりはるかに楽
ここでめちゃくちゃ大事な話をします。
昔できてたけど今できなくなってるものって、また実況中継で入れればすぐ戻ってくるんですよ。
筋肉が、筋細胞そのものの数は減らずにまた筋トレ始めたらすぐ戻ってくるのと同じ。一度自転車の乗り方を覚えた人って、ちょっとリハビリしたら数年経ってもまた乗れるじゃないですか。
こういう知識をまた戻す方が、新しく覚えるよりはるかに楽なんです。
これが前に僕が動画で撮った「優先度の観点」の話にもつながるんですけど、かかる工数が少ない割に伸び率が大きいもの、これがコスパ・タイパがいいもの、ひいては優先度が高いものじゃないですか。
同じロールをかけるなら、多くのものを得たいじゃないですか、人間だから。楽に成績を伸ばせるところって、ここなんですよ。
一問一答っていうか日本史っていう科目においては、その伸びしろがあるところがどこかなっていう確認をする目的で、僕はこの受験期間においてはよく使ってました。
5. 範囲によって使い分ける:体系的理解 vs 単純暗記
もう一つの使い分けの観点として、範囲によって参考書を変えるっていうのもやってました。
実況中継に任せるべき範囲
政党の流れとか、政治経済の動きとか。
「西園寺公望がこの時こういう流れでこういう政策も出て、海外からこういう圧力も来て、こういう戦争にも備えてたから、そのお金の流れで財閥とかこういう関係性が…」っていう全体的な関係性は、一問一答では見にくいんですよ。
こういう体系的に入れていかないと試験で点が取れないタイプの範囲は、実況中継に任せる。実況中継でいうと③④っていうのはやっぱり向いてますね。
一問一答に任せるべき範囲
一方で、単純暗記のところってあるじゃないですか。
縄文時代の石器は何、とか石包丁とか。文化史とか。流れもロマンもクソもない、「これはこれ、これはこれ」っていうものは、一問一答でいいんですよ。
実況中継でいうと①②の範囲は、実況中継でもいいんだけど一問一答でもいい。僕は一問一答の方が回転数よく回せたし管理しやすいしハードル低いんで、好きでやってました。
重複させる使い方もアリ
あと、近現代のところっていう風に体系的に覚えたところを、一問一答の角度でぶった切られて聞かれても答えられるのかな自分っていう確認がしたい時は、範囲をかぶせてやってました。
実況中継でガンガン進むのに必死でやっぱこっちはこっちでエネルギー使いたいけれども、昔やったところも忘れたくないなと思ったら、さらっとメンテナンスをする意識で2〜3週間前にやってた範囲の星3・星2・星1を一問一答でメンテナンスする、っていうのを1日の中で並行したりもしてたんで。
6. 大事なのは「回し方」じゃなくて「目的」
ここまで読んできて、気づいた人もいると思うんですけど、僕は「この回し方 それでも「自分一人では設計しきれない」と感じたら Essenceでは、志望校と現在地の差分を科目・分野ごとに数値化して、残された時間から逆算してあなた専用の逆算ロードマップを設計するオンライン受験コーチングを提供しています。第一志望合格率は76%。 15分の無料相談を予約する(勧誘は一切いたしません)
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